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外国語を学んでなんのメリットが?
当然の疑問ですよね。
学校で学んだ数年間、「ちっとも英語が話せない」という声はよく聞かれることです。眠たいのをガマンして授業に出てテストも受けたのに話せないんじゃ、これから先あらためて学びなおしたところでしかたがないや。そういう気持ちもわかります。
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一方で、「簡単な英語でも話せるといいのになぁ」とか「イタリア語のリズムっておもしろなぁ」と感じることがあると思います。そうして、実際に聞き取れたり、話せたりすると楽しいと思いませんか?
この「楽しさ」を味わうために、外国語を学んでみましょう。「楽しみ」は日々の疲れを癒してくれる妙薬です。ひいては、人生そのもののいろどりも豊かにしてくれます。
「楽しみを増やすため」これが外国語を学ぶ最大のメリットです。
もしかすると、何かの機会にフレンチのレストランを訪れたとき、メニューの意味やシャンペンのラベルが理解できると、内心でちょっぴり得意な気持ちにひたれちゃったりするかもしれません。これもまた、外国語を学ぶメリットです。
外国語を楽しむなんてできるの?
ここでお勧めしたいのは、「実践的に役立てようとは思わない」という気の持ち方です。これまでは、「テストのため」「ビジネスのため」と何かしらハードな目標があったことと思います。勝ち残るための競争ですからプレッシャーだって大変なもの。ついていけなくなるとヤル気もそがれてしまいます。なぜなら、楽しくないから。つらいからです。
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このような心境では、容易に理解できる事柄だって困難になってしまいます。それが人として自然なことですから、あなたのせいではありません。
見方を変えてみましょう。子どもは物事の覚えが早く吸収率も高い、とよくいわれますね。本当のことです。でも、それは脳のやわらかさの問題ではありません。向き合っている物事に対して興味を持っているかどうかの違いなのです。
言いかえれば「楽しんでいる」かどうかです。
もし、脳のやわらかさだけが問題なら、小学校に通っている子どもたちはみんな成績優秀でなくちゃおかしいじゃないですか。
子どもは心のありかたに素直ですから、楽しいと思えることには遠慮がありません。楽しさを味わいたいためにひとつのことに没頭していきます。
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そして、楽しさを持続させるために来る日も来る日も飽きずに同じ遊びをくり返します。絵の好きな子はマンガを書き続けるかもしれません。本の好きな子はお母さんの声が聞こえないほど夢中になります。そうしてその間にも、昨日経験したことを思い出しながら、新しい工夫を重ねているのです。
これはおとなにも当てはまります。好きなことを思い浮かべてみてください。カラオケが大好き、ゴルフが面白い、パチンコならまかせろ。そう思ったとき、上達の速度は他と比べて早いと思いませんか?
一見すると、これらは実生活に役立たないように思えるかもしれません。けれども、日々を過ごすためになくてはならない「楽しみ」です。この楽しみがあるから毎日が生き生きとしてきます。生き生きとすれば、実生活にもハリが生まれます。
つまり、「楽しみ」は実生活の土台を築くための大きな要素なのです。
つけ加えますと、おとなは詳細を分析する力がありますので、一度好きになってしまえば、ステップアップするのもさほど難しいことではありません。
この際ですから、外国語を学ぶとき、将来ペラペラに話せるようになって国際的な舞台で大活躍を、という目標はうっちゃっておきましょう。もちろんそうしたチャンスはいつだって開けていますが、そのために楽しみが損なわれるくらいなら、今は考えないほうがお得です。
それよりも、外国語に触れたときの「驚き」に目を向けましょう。外国語を学ぶのは、辞典と首っ引きで単語を暗記するだけではありません。その土地の文化や人々の考え方もいっしょに入ってきます。
たとえば、最近日本でも英語で表記されるようになってきました「肌色」という言葉。英語では「オレンジペール」と言います。
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外国では肌の色の違う人たちがいっしょに暮らしていることがありますので、「肌色」では誤解を与えてしまうのです。
「日本ではだいたい似た肌の色だから英語に言いかえなくてもいいじゃないか」、という意見が出てくるのも外国語を学べばこそ。
このように、ひとつの言葉を知るだけでも、いろいろな方面に意識が広がっていくものです。そのときには「へえ!」や「なるほど!」と意識的に感じるようにしてみてください。ささやかな「驚き」と「感動」が記憶されて、語学の学習も一味違ったものになるはずです。
さて、外国語を楽しむためのコツ、のまとめです。
「実生活に役立てようとは思わない」
「遊びとして、驚きと感動を発見する」
この2点を意識しましょう。